2008年6月26日木曜日

日本の漫画とアニメは文化になったのか

最近,めっきり漫画を読まなくなった.
学生時代はずいぶん読んだものである.
週に10誌近くは読んでいたような...
月刊誌もあわせると,とにかく
相当数の雑誌を読んでいたはずである.

博士課程の学生の頃,研究室にある時期,
アメリカから留学生がやってきていて,
私たち学生が漫画に熱中しているのを見て,
彼が"Waste of Time!"と吐き捨てるように
言ったのを聞いて,
"漫画とアニメーションは日本の文化だ"と
とうとうと説明したのを覚えている.
(英語もずいぶんできなかっただろうけど)
実は彼は,かなりのエリートだったらしく,
漫画などは本当に読んだことがなかったらしい.

これには後日談があって,
もう15年以上も前になるだろうか,
シカゴに滞在したときに,その来日していた彼が
私を夕食に誘ってくれた.
かなりちゃんとしたレストランに,
彼は彼の彼女を連れ,
そして私のためにも彼女の友達の女の子を
連れてきてくれた.
そこで日本の文化の話になったときに,
彼は得意げに彼女に,
"Speed Racerって知ってる?"って尋ねて,
"あれはもともと日本のアニメーションなんだよ.
漫画というのは日本の文化なんだ"
などと話をし始めたのである.
目の前で,いつかの私の話を繰り返す彼に
笑いそうにもなったけれど,
これは実は私への心遣いなのかとも思ったりもした.
いまでも本当にどうだったのかはわからない.

先日,タイからの留学生から
また,韓国からの留学生からも,
中国の留学生からも
日本のアニメーションの話を聞いて,
本当にそれが日本の文化の一つに
なったのだなぁとしみじみ思った.
そして上記の話を思い出したのである.

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