2008年6月25日水曜日

学会活動の意味

今日は,電気学会産業応用部門の
編修委員会で東京出張.
担当の仕事について報告する.

今日は,本年度の第1回目ということで
会議のあと懇親会が持たれた.
まぁ,私は兵庫の田舎住まいなので,
懇親会の最後までは参加できず,
失礼ながら中座させていただいたのだけれど,
懇親会は非常に楽しかった.

そもそもこの編修委員会などは,
全くのボランティア活動で成り立っている.
学会からは何の報酬も出ないどころか,
東京までの出張費も出ない.
全部自分の経費で来ている.
純粋に会員の(時に非会員もいるのだけれど)
奉仕によって成立しているのである.

そもそも学会活動はそのようにして
成り立っている.
学会は経費や報酬を出してくれないし,
だれも援助をしてくれない.
一部の会員の奉仕活動によって運営されている.
これがよいのかどうかは別として,
現実問題,このように運営されているのだ.

はっきり言って,こうした仕事は,
負担であり,特に在京でないものにとっては
交通費がかさむ活動でしかない.
それでも,参加しているのは,
やはりその学会における必要性を
認識しているからである.
つまりは,「誰かがやらねば...」という
考えに他ならない.

しかし,今日のように懇親会があると
それはそれで楽しいし,いろいろと有益である.
というのも,このような活動に企業から
参加させられるのは,
ほぼ私と同年代の人たちだからである.

そのような同世代の人たちの意見交換をするのは
やはり楽しい.
同じような重責を背負い,
同じような会社や大学での地位を持ち,
同じような家庭環境をもつ.
こうした人たちとの情報交換は,
非常に有益であるし,もちろん面白い.

今日は個人的な話というよりも,
日本のパワエレ業界の抱える問題点について
大いに盛り上がった.
詳細については,いろいろ問題があるので,
ここではつまびらかにできないが,
ふむふむと納得できること,
あるいは,ただ驚いて言葉も出ないことなど,
いろいろな話があった.
こうした情報交換こそ,
学会に対するボランティア活動に対する
報酬であり,こうした情報と人脈こそが
成果である.

こうした成果があるからこそ,
確かに面倒くさい運営活動も
何とか続けることができる.

学会の活動意義を考える場合に,
こうしたボランティア活動と
報酬について考えざるを得ない.
しかし,参加者に益があるからこそ,
こうした活動は続いているのであろう.
みなその利益を知っているのだ.
たとえその利益には,即効性はないにしても.

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