2007年7月23日月曜日

春のない日本なんて

暑くなってきた.
今日で西日本は梅雨明けを迎えたのだろうか.
これから始まる酷暑を思うとちょっとゲンナリする.

大阪に来て4年目.
暑さにはずいぶん慣れてきたつもりだが,
やはり夏が来ればあらためて「暑い」と思う.

数年前,大阪では気温が30度を越えた日が
年間100日程度あったという.
「大阪は熱帯だ」
とそのニュースを聞いて思った.

水の都とは呼ばれるけれど
(実は誰が呼んでいるのか私は知らないけど)
その正体はコンクリートジャングルである.

大学のある吹田はまだ緑が多いのでマシだという.
しかし,正直エアコンなしではやっていられない.
(電力に携わる者として省エネは心がけてはおりますが)
実は私は兵庫の山奥に住んでいるので,
家に帰れば大阪よりは気温が2~3度低いような気がする.
それでもずいぶん過ごしやすい.

やはりこの気温の上昇は人間の活動によるものなのだろう.
ヒートアイランド現象というやつか.
なんとかならないものかと,
ハンカチで汗をふきふきアスファルトに落ちた自分の影をみる.
影がいやに黒いような気がする.

研究室の中国からの留学生に大阪の夏は暑いかと尋ねてみたら,
中国の故郷よりはマシだという.
彼女の故郷では4,5月から30度を超える日があるのだという.
中国での環境問題は日本よりずいぶん深刻らしい.

「日本は美しい.春があるから.
私の故郷はもう春という季節がほとんどありません」

と言っていた.
春がない日本なんて想像できない.

とはいえ,この数年は秋が
はっきりしなくなってきたような気がする.
山の紅葉もぼんやりと終わっている.
暑さがずっと続くせいだ.

やはりこのままでは,大阪から春がなくなる日も
そう遠い話ではないような気がする.
そう思うとますます夏が暑く感じられる.

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