2008年7月30日水曜日

夢のある世界

最近,学会のシンポジウムなどで,
若手の参加率が落ちているらしい.
研究室の学生に,
「どのようなシンポジウムだったら
参加したい?」と
尋ねると,
「やっぱり夢のある話が聞きたいなぁ」
との答えが返ってきた.
そんなものなのかなぁ,と思う.

私としては,もっとドロドロとした
内情の話が聞きたいと思うのだけれど,
若い人は,自分の将来がバラ色のように
素敵な話を求めるのだろう.
若いうちから将来にがっかりするのは
良くないものなぁ.
(いえいえ,将来は明るいですョ)

先日,国際熱核融合炉ITERのニュースサイトで,
Youtubeに核融合の子供たちのための
宣伝の動画がUPされたとの記事を見つけた.
(どうもマックス・プランク研究所が作った
ビデオらしいので元はドイツ語らしいのだけれど,
英語吹き替え版もUPされている)

"Fusion 2100"


2100年の学校における核融合のレクチャーである.
早速観てみると,これがなかなかカッコいい.
まるでSF映画のワンシーンのようだ.
こんな動画を見ている子供たちは,
核融合に夢を持つだろうなぁと思う.
そして,こうしたクオリティの高い動画を作ることに
予算を使うヨーロッパ(EFDA)は素晴らしいと感心する.
将来の優秀な人材の育成は,
まず子供たちに夢を与えることから始まるのである.

日本でもこのように子供たちの
科学技術への関心を高めるような取組が
必要であると強く思っている.
まずは夢がある世界だということを知って欲しい.
たとえその世界に就職しなくても,
科学技術に夢をもつ人が増えてくれれば
それは本当に素敵なことなのである.

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