2008年7月7日月曜日

クールアースデーと電気代の節約

最近になって,今日七夕が
クールアースデーとなっていることを知った.
私も知ったのが本当に最近だったので,
一般的には認知率が低いのだろうと思っていたら,
今朝には,うちの子供たちが
今日のライトダウン運動の話をしていて,
大変驚いた.
今朝からニュースでもずいぶんとこの話題が
されているけれど.

今日の20:00~22:00は,
なるべく照明を落とし,
夜空の星をみて,自然環境と
省エネについて考えよう,ということらしい.
(意図を理解していないかも)

地球温暖化に対する施策については
いろいろ思うところはあるのだけど,
世の中の多くの人の関心が
自然環境の保護や省エネに
集まるのは大変よいことだと思う.

もちろん,照明を落とすというのは,
考えるきっかけを作るためであり,
それが直接省エネにつながるということではない,
という意図なのだろうけど,
実は,意外に家庭においても照明による電力消費は
ばかにならない大きさなのである.

電気事業連合会のWebページによれば,
家庭において照明の電力消費が占める割合は
2002年度で15.6%である.
と,パーセンテージで言われても
ピンとこないかもしれないので,
お金に換算する.
すなわち,1か月の電気料金を1万円としたら,
そのうちの1560円は照明代に払っているのである.
こう考えると,なんか節約しようと
思ってくるでしょう.

テレビには950円,エアコンには2450円,
冷蔵庫には1580円それぞれ支払っている.
1か月の電気料金が2万円の人は,
それぞれを2倍した値となる.
(もちろんこれはあくまでも平均で,
たぶん西日本の家庭においてエアコンの
使用電力量の割合は,東日本のそれに比べて
大きいことは容易に予想できる)

どうです.
節約の基本は,お金に換算することなのかもしれない.
お金という身近な尺度に置き換えて考えると,
急に節約しようという気になってくるでしょう.
人間はゲンキンなものである.

だからCO2を何kg削減などという目標は
どうも身近に感じにくい.
いっそ,「各家庭で電気代を~円節約しよう!」
というキャンペーンにしてはどうだろうか.

電気代とCO2の排出量が比例関係にあるとすれば,
-13.1%のCO2削減を目標とすると,
(-6%+1990年からの増加分7.1%)
1か月の電気料金が1万円家庭において,
月々1310円の電気代の節約を目標にすればいい.
年間で16000円近くの節約である.
なにかやる気が湧いてくる.
やはり主婦には,お金で目標を示すのがいい.
(ただ,電力会社は軒並み10%以上の減収になるだろうが)

私もお金で電気の節約を考えてみようと思う.
このような考えに至っただけでも,私にとって
クールアースデーの意味はあった.
七夕のロマンチックな伝説とは
ずいぶん遠く離れているけれど.

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