「自分の人生に大きな影響を与えたものはなんですか?」という質問がある。雑誌などでは多くの著名人たちにこの質問をして,たとえばその回答を集めて本100冊の特集などが組まれたりしている。特集されるのは映画や本,漫画などの作品が多く,やはり人は物語に影響を受けるということを証明しているようだ。
しかし,自分にこの質問がされた場合にはなんと答えたらよいのか,回答にずいぶん苦労する。思いつくままに挙げてみると。。。
映画では「ロッキー」なのかな。敗者の美学がそこにはある。あとは「CURE」。人間の精神は弱いということ,暗示の強さについて考えさせられた。そのほか,面白かった作品は山のようにあるけれど,自分の人生に影響を与えたのか,といわれるとなかなか見つからない。
小説の中で選ぶのも困ってしまう。吉川英治の「宮本武蔵」,フィッツジェラルドの「華麗なるギャツビー」などかな...村上春樹の「ネズミ(羊)」シリーズや,チャンドラーの「ロング・グッドバイ」も人が変わることの虚しさを感じさせてくれる。一方,池波正太郎の「剣客商売」の主人公の洒脱な生き方にも憧れる。
漫画も選ぶのに困ってしまう。それでいて現在私の本棚にある漫画が自分の人生に影響を与えたかと言われると,そうでもない。ジムや稽古に行くために気分を上げようとして読んでいたのは「修羅の門」をはじめとする格闘技漫画かな。松本大洋の「ZERO」にも意外に影響を受けているかもしれない。
そして人の生き方としては,カラヤンなのかも。勝海舟もいいなぁ。
こうして思いつくままに挙げてみても,それぞれが少しずつ私という人格を形作っているような気がする。このほかにも「論語」や「孫子」,「伝習録」などの古典も挙げたいし,実は「ゴルドベルク変奏曲」など音楽自体にも影響を受けているような気もするので,いつかゆっくりと掘り下げて考えてみたい。
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